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主治医との別れ

一年半前、私は初めて今の病院を訪れた。

「乳がんの疑いあり 要再検査」という旨の書かれた紹介状を携えて。

特別思い入れがあった病院ではない。

「近所の乳がん手術ができる病院」程度の認識で最初に診察をしてくれたクリニックからの紹介で訪問した。

その後、検査の結果乳がんが確定し、手術をし、リハビリを終えて化学療法をし、今のホルモン療法に至るまでの間、私はこの病院に居座っている。

混んでるだの治療の進行が遅いだのなんだかんだ言いながら。

なぜかと聞かれたら人の問題が大きい。

嫌な人がいない。

外科の人も病棟の人もケモ室の人も他の診療科の人もみんな優しい。

特に主治医の先生。

入院してる時に病棟の看護師さんから「優しいO先生で良かったですね。」なんて言われた。

外来の激混みぶりからも人気がうかがい知れる。

おかげで居心地がよくて居ついてしまった。

下手に他所行って合わないお医者さんだったら嫌だなあ、なんて思って。

で、ケモも終わって、一年検査も無事通過。腫瘍マーカーも正常の範囲内。

「術後の経過は順調ですね。」と主治医。

はい、ありがとうございます、こちらの病院の方々のおかげです。

「では次回以降、近所のクリニックで診ていただきましょうか」

・・・・。

私の通っている病院は一年検査が過ぎて症状が安定していたら、ホルモン治療とかは外部の病院へと紹介されるシステム。

そうだよね。外来はいつも激混み。新しい患者さんもどんどん来る。

症状が安定した人間は去ってもっと大変な人に力を注いでもらわないと。

転院の話は少し前から主治医から聞いていた。

自分の体調から勘案して転院になるんだろうな、とも思っていた。

別れの言葉も考えていた。

笑って「ありがとうございました。先生のおかげで良くなりました。先生に診ていただいて本当に良かったです。」

つきなみかな。でもこれが本心。

で、いざ「その時」が来るとなんだか胸が詰まって「ありがとうございました」から言葉が出ない。

立ってお辞儀をしながら再度「ありがとうございました」と言うのが精いっぱい。

先生もたってお辞儀してくれた。

ますます何も言えない。

結局考えていた言葉の後半は口には出せず診察室を後にした。

馬鹿じゃなかろうか、40年も生きてきてお礼も満足に言えないなんて。

そう、本心でいえば転院なんてしたくない。不安が大きい。

実をいうとこのおかげでうつ状態が一時悪化した。

きっと「絶対いや!」と言い張れば病院だって受け入れてくれるだろう。

でも私はそういうことができない。

新しい病院がいいところでありますように。

そう思ってお世話になった病院を後にした。

そんなことがあったのは実は三か月前。

ホルモン薬の注射は三か月ごとなので新しい病院には明日行ってくる。

どんなところかな。

良い出会いがありますように。


※なんだかひどく疲れてますので今回コメント欄お休みします。
 前回コメントいただいた方、返事遅くなりすみません。

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