多くの方がご存知のようにフリーライターの片野あかりさんが亡くなられた。

病気を宣告された時、乳がんに関する本を何冊も読んで、そのなかで一番心に残ったのが彼女の本だった。

ウィットに富んだ文章、患者として素直に表現された揺れる心。

夫にも勧めて「面白い人だね~」なんて闘病記なのに大笑いして。

ずいぶん後になってブログの存在を知って、更新されてなくてもよくお伺いしては、コメントをする勇気もなく、ブログ村のバナーを押してこっそり応援していた。
最初の抗がん剤治療も私と同じ、FEC+タキソテールだったと知って、勝手に親近感を抱いたり。

確かお医者さんから「来年の桜はみられる」と言われていたはずなのに…。

人生は不公平だと思う。

よく「幸・不幸の数はみな同じ」なんていうけどあんなのうそっぱちだ。

何も悪いことなどしていないのに病気で若くして亡くなる人と同じぐらいの不幸を誰もが与えられているのか?

「どんな不幸もなにかのチャンスととらえて」なんて安っぽいプラス思考も大嫌い。

どんなに努力しても良い方に転じられない不幸もある。

どれだけやりたいことがあっただろう。
共同経営者の結婚がうらやましくて号泣したくだりでは、「なんて素直な人だろう。早くよくなって…きっといいひと見つかるよ。」なんて無邪気に思っていたのに。

世の中は理不尽だ。

私が怒ったところで世の中が変わるわけはないけど。
薄っぺらな正義感を振りかざしているだけだけで、その理不尽な世の中に必死ですがっているけれど。

いい人だった、なんて送られたくない、って書かれていた。
分かるなあ、私もそうだ。
しんみり、いい人だったなんてきれいに片づけられるより、「どうしようのない奴だった」とでも言って笑ってて欲しい。
でも暗い気持ちに陥りがちな告知後に明るい文章で笑わせてくれたあかりさんは私にとってとてもすてきな人だった。

今は心からご冥福をお祈りしたい。




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